吟譜の表現方法(2)種々の表現形式
            
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2)種々の表現形式

 前述のように、歴史的経過として色々の吟譜があり、現在も異なる吟譜が使用されているわけですが、これらの他に種々の表現方法が考えられます。
どれが良いかという議論の前に筆者の能力の範囲で考えられる表現方法を紹介します。
比較するための漢詩として「川中島」の第一句を採用します。


  以下の3種の吟譜はいずれも全く同じ節調を表しており、前ページの(5)の吟譜とも殆ど同じであります。

1)五線譜
ド                           わ  を−
シ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−を
−−を−−−−−−−−−−−−−−−−−
ラ        い−                か      を−
ソ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ファ  んせい−−  い・ くしゅく−  う   よ          を      う−
ミ −−−−−−−−−−−−−−−−−う−−う・−−る.−−−−−−−−−を・−たる−−−う−−−−−

ド゙ べ−−−−−−−−−しゅ−−−−−−.−−−−−−−−−−−−−−−−−わ−−−−−−う−−−−
シ                                               う 
ラ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−---−−−−−−−−−−−−う・


2)ドレミ譜

べんせい−−−−− しゅくしゅく−−−−−−−  よる・ かわを−−−−−−−−− わたる−−−−−−−−−
ドフフフ−−ラ−フ.ド フフ フ−−ミ−−フミ  フミ・ ラドシ−−ド−シラーフミ.ドミミーーフーミドーシラ.


3)数字譜

べんせい−−−−  しゅくしゅく−−−−−−   よる・ かわを−−−−−−−−  わたる−−−−−−−−−
1444−−6−4.1 44  4−3−−43. 43. 617−−1−76−43.133−−4−31−76.

  私が詩吟を習い始めたときには先生の吟を録音しておき、この数字譜で記録していったものです。
 私にはドレミ譜よりも数字譜の方がドレミをより容易に読み取れるのです。ちょっと変に聞こえるかも知れませんが。
  小学校5年のときに習ったハーモニカがここで多いに役立った分けです。

 前に記しましたが、10本の線による吟譜は検討の対象外にしておりますが、そういうものがあることは知っておいて良いと思います。
 ちなみに、このような吟譜が販売されていますので、そのサイトを紹介しておきます。ここをクリックください。 
                    

 

 

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