Lesson10 「発声法」について(解説) |
詩吟での発声法については、特に次の2点を強調しておく必要があります。 即ち、「上に響かせる」と「お腹で支える」です。 「上に響かせる」発声ができていないと、「ゆり、小ゆり」をうまくできません。 これがないと、ホップの苦味のないビール、わさびがきかない寿司、刺身、です。 また、「お腹で支える」発声ができていないと、薄っぺらな、迫力のない、吟にしかなりません。 ところで、これらの課題は私の別のページで論じていますので、そちらを参考にしてもらいたいと思います。 この「別のページ」は「合唱」のメンバーを主対象としたものなので、必ずしも詩吟の発声法と同じとはいえませんが、初心者を主とした対象者としているので、共通するところが多いんです。 「詩吟」と「合唱」の決定的な違いは次の二つです(あくまでも私見です)。 1)詩吟には弱音がない(p(ピアノ)、pp(ピアニッシモ))。 2)「喉を開く」は「合唱」だけ。「詩吟」ではその必要はない。「民謡」、「演歌」も同様。日本古来の歌唱では「喉を開く」必要はないのです。 二つの課題は「独断的発声法講義」を参照にして習得してください。 |