Lesson8 「余韻」について(解説)

 「標準吟」では「余韻」の細かな音の変化である「ゆり、小ゆり」を省略した吟を勉強しました。「ゆり、小ゆり」は民謡や演歌では「小節」と呼ばれています。

  民謡や演歌と同じく詩吟でも「ゆり、小ゆり」のない節調では、「ホップの苦みのないビール」「わさびの効かないにぎり寿司」「炭酸が抜けたサイダー」「辛くないキムチ」「甘くない汁粉」Etc.ですね。
 で、これから「ゆり」の練習をします。先ずはその実態からです。

今まで、10以上の詩吟を勉強しました。「余韻」の大まかな節調(メロディ)はすでにしっかりと体に染みついていると思います。
 このことをベースにして「余韻」に修飾をつけて、より詩吟らしい節調の勉強をはじめましょう。

名前 標準吟ドレミ 標準吟音符 該当小説
ファゆり止め01 フーラフー 不識庵(鞭声)
ファ1下ゆり止め フーミーーフミ 不識庵(粛々)
不識庵(川を)
不識庵(渡る)
不識庵(暁に見る)
不識庵(千兵の)
不識庵(大牙を)
不識庵(擁するを)
不識庵(遺恨)
不識庵(十年)
不識庵(光底)
富士山(仙客)
富士山(住み老ゆ)
華麗に吟ずるための手法が「ゆり」なのです。


inserted by FC2 system